Hacobu»導入事例»MOVO-Berth»新センター移転と同時に導入し、受付場所がなくても混乱しないオペレーションを構築。3か月で待機ゼロと庫内作業1時間減を実現

新センター移転と同時に導入し、受付場所がなくても混乱しないオペレーションを構築。3か月で待機ゼロと庫内作業1時間減を実現

更新日:2023年05月19日
導入製品
MOVO Berth(予約・受付)
会社/事業所・拠点名
物産ロジスティクスソリューションズ株式会社 埼玉第二センター
所在地
埼玉県新座市
延床面積
8,952坪
バース数
25
一日あたりの受入車両台数
約50台

物産ロジスティクスソリューションズ株式会社
幹線物流本部常温製品運営部 部長 田渕 誠 様

導入の背景
  • 受付場所がない新センターでの入庫には予約サービスが必須だった
導入の決め手
  • ①自社内の導入実績 ②MOVOに慣れているサプライヤーの多さ ③シンプルな操作感
導入の効果
  • ①待機時間ほぼゼロ②事務所・庫内作業の効率化③事務所と庫内のコミュニケーションの円滑化

Q.会社概要と今回導入された拠点について教えてください。

物産ロジスティクスソリューションズ株式会社は大手流通向けに物流ビジネスを展開し、食品分野に強みを持つ企業です。北海道から九州をカバーする全国ネットワークを活かし、安定した食品供給体制を構築しています。

今回導入された埼玉第二センターは旧センターから2019年10月に移転しました。幹線輸送の物流拠点であり、常温製品を取り扱うセンターです。

受付場所がない新センターでの入庫には予約サービスが必須だった

Q.導入に至った経緯を教えてください。

導入した埼玉第二センターは新センターに移転することが決まっていたのですが、移転先のセンターでは「入荷受付場所がない」という事が以前から分かっていました。これまで通り、予約することなく順番通りに受付を行うとすればオペレーションを変更する必要があります。コンテナハウスを設置し受付場所にするという案もありましたが、事務所の人員が少ない事も決まっており人の配置が出来ません。何かシステムで解決ができないか?と考えた時、既に埼玉第一センターで導入しているムーボで検討を進めることになりました。事前に予約をすることで、受付場所がなくても混乱しないオペレーションが構築できるのではないか、と。

また、旧センターでは時間帯によっては待機車両が発生することもありました。待機車両対策面でも予約が必要だと感じていたことも導入理由の一つです。

①自社内の導入実績 ②MOVOに慣れているサプライヤーの多さ ③シンプルな操作感

Q.ムーボをお選びいただいた理由を教えてください。

まず物産ロジスティクスソリューションズ株式会社埼玉第一センターで導入実績があり、待機車両削減など効果が出ていたことです。また、重複しているサプライヤーも多いので、既に第一センターでムーボを利用していれば新たにIDを取得していただく必要もありません。操作感もシンプルで使いやすいと感じました。

関係者に丁寧な説明を行い、「一気に立ち上げた」

Q.導入時に気を付けたことはありますか?

全体を通して重要視したのは「一気に立ち上げたこと」です。センターの移転でムーボ導入だけではなく設備も変わり、バース数も倍となるなど多くの変化が生じるため、サプライヤー、ドライバー、事務所、庫内と全ての関わる人が迷わないよう方針を明確にする必要がありました。

例えば、サプライヤー向けの説明会は計2回開催し合計で100人程の参加がありました。移転に関する説明会ということでムーボ導入以外についても案内を行いました。「予約しないと入荷は出来ません」「早いもの順ではありません」などと、こちらのやりたいことを明確に伝えることで本気度が伝わり、参加者側も本気になったのではないかと思います。「これしかない」との意識もあり、何度も説明すると納得感を持って前向きに対応してくれました。

ドライバーの反応についても重要視しました。マニュアルを印刷し持って行ってもらえるよう工夫し、また使いやすいかどうか直接声を聞き、入力設定の見直しを素早く行いました。ドライバーの負担にならないようにすることは定着する上で重要だと考えていました。

また、予約割当を行う事務所担当や呼出を行う庫内担当に対しては、合計で8~9回説明を行ったのではないでしょうか。最初はこれまでと異なる方法に戸惑いも見られましたが、何度も説明することで納得感を持ってもらえるようになりました。

Q.現在は、どのようにお使いいただいていますか?

前日にサプライヤーに予約をしてもらい、事務所担当がバース割当を行います。当日は、バース場内に設置されたタブレットで受付を行い、庫内担当が肩掛けしたタブレットで呼出を行っています。

①待機時間ほぼゼロ②事務所・庫内作業の効率化③事務所と庫内のコミュニケーションの円滑化

Q.導入後、どんなことがメリットだと感じられましたか?

予約時間と実際の作業開始時間の差がほぼなく、待機時間は殆ど発生していません。予約率は導入3か月で7割以上と順調に上昇しています。

庫内作業は旧センターよりもおおよそ1時間程度早く終了するという実績も出ています。予約を前提としたオペレーションと充実した設備によって、効率的な入荷業務が実現しました。また前述の通り、旧センターよりも事務所人員が午前中は一名少なかったのですが、それでも問題なく日々の業務が出来ています。

以前と比べると事務所に庫内からかかってくる問合せの電話が少なくなりました。それでも情報共有はムーボを通して行うことが出来ています。庫内側としては決まった枠の中で裁量を持って呼出を行うことが出来、ひとつひとつ確認することがありません。コミュニケーションがとても効率的になりました。

丁寧な説明と常に改善しスピード感持って判断・実行してきたことで、やるしかないという覚悟が関係者に伝わった

Q.導入がスムーズにいったポイントはどのようなことでしょうか?

今までずっと同じやり方でやってきたので、今回導入にあたっては関係者の反発を予想していました。しかし丁寧に説明を重ね、今までよりも効率的になることを理解していただきました。また、会社として導入の判断も早かったこともポイントでした。

予約サービス導入にあたっては、サプライヤーやドライバー、事務所や庫内など多くの人を巻き込む必要があります。何度も関係者に説明し、改善すべき所はすぐに改善するということを続けてきた結果、協力してくれる体制が整ったのだと考えています。

物産ロジスティクスソリューションズ株式会社のみなさま、ありがとうございました!